彰人くんに、もう一つ同じイヤーカフスを渡し、会計待ちのために外に出た。
カランコロンと、ドアのベルが鳴る。
その瞬間、冷たい空気が頬を撫でた。

彰人くんは、私にどんなアクセサリーを選んでくれたんだろ…。
にしても、申し訳ないなぁ…。
来年の彰人くんの誕生日は、めちゃくちゃ祝おう…。

「…買ってきたよ。」

彰人くんが店から出てくる。

「ありがと!…なんか、ごめんね。」

そう言い、袋を受け取ろうとしたのだが、

「今日買ったアクセサリーつけてるとこ、俺、今から見たいかな。お礼はそれだけでいいよ。」

と言った。

「…いいよ?」

私はそんなことでいいの?と思いながら、彰人くんの言葉に乗っかった。