調べてみると、夏祭りのときの例の石段の近くに、そのアクセサリーショップはあるらしい。

「…アクセサリーねぇ。」

彰人くんがアクセサリーショップへ向かう中、そんなことをぽつりと呟く。

「…絶対、俺以外の人の前ではつけないでよ?」

彰人くんは拗ねた子供のようにも見える顔でそう言った。
私にはその言葉の意味がわからなかったけど、とりあえず、わかった、とだけ言っておいた。

言われなくても、彰人くんに買ってもらったアクセサリーは、彰人くんの前でしかつけないよ?
…羨ましがられたら困るもん。だって。