12月23日。午後2時。

私は彰人くんのデートのための準備を着々と進めていた。
今は、近所の雑貨屋から出たところだった。
手の中には小包が一つ。

「…喜んでくれるかなぁ。」

私が呟くと隣にいる千夏は、

「大丈夫だって!あれだけ考えてたじゃない。」

と自信満々に言った。

「そうだと良いんだけど…。」

自信のない私の言葉に、千夏は、

「大親友を信じなさいって!」

と言い、私の背中を叩いた。