カルーセルに乗ってる間も、彰人くんとの甘い言葉がリフレインして困った。

『お姫様』か…。

そう思ってもらえるのはすごく嬉しいけど、自分はそんなのじゃ…、なんてことを考えてしまう私はつくづくめんどくさい女だと思う。

そんなことを思いながら、隣の馬にまたがる彰人くんを見た。彰人くんもこちらを見ていたから、目があった。慌てて目を逸らす私。

やっぱり、かっこいいと思った。

彰人くんは『王子様』というのには納得だった。