私は彼とあくまでも友達になりたい

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どうしよう…。

そう思いながら、綱引きの応援をする私。
菜穂ちゃんも蓮美ちゃんもがんばっている。
だけど、私は気が散っていたから、真面目に応援できていたか分からない。

三年生による応援合戦も私は心ここに在らずだった。

そして、競技最後の選抜リレーになった。
一年生、二年生、三年生の順に走り、女子、男子の順に走る。

女子の方は5組がトップだった。千夏がとにかく速かった。さすがというか何というか。

そして男子の順番になる。2人はアンカー。第四走者だ。

私はドキドキしながら、ピストルの音が鳴るのを待った。