私は彼とあくまでも友達になりたい

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借り物競走、長縄、二人三脚、台風の目が終わり、午前の競技は終了した。
午後からは、綱引き、三年生による応援合戦、そしてリレーが行われる。

現時点で、私たち二組がトップ!!やったね!
ちなみに、一組がそれに続く形になっている。

今は昼休憩中。PTAの人が販売してくれているアイスを食べながら、菜穂ちゃんと蓮美ちゃんと話していた。

「いやー、にしても、梨花に彼氏がいるとはねー。教えてくれてもいいのにー。」

菜穂ちゃんがそう言った。
ついこの間付き合い始めたばっかりだったし、ここ最近何かと忙しかったから…と言おうとした私に

「仕方ないわよ。だって秘密の恋愛だもんね。」

蓮美ちゃんがフォローしてくれた。

「にしても、秘密の恋愛ってことは、そこそこのイケメンと付き合ってると見たね!」

「え!?」

菜穂ちゃんが食べ終わったアイスのゴミを手にそう言う。
そうか、そう言うことになるのか。私は少しびっくりした。

「もう、そういう散策はやめよ、菜穂。
梨花。いつでも相談してね。私たちは梨花の味方だから。」

蓮美ちゃんはそう言ってくれた。
その言葉に、菜穂ちゃんも「そうだよ」と頷く。

ほんとにみんな優しい人ばかりで私はすごく幸せ者だと思う。