同じ部署の先輩に 誘われて。

気が進まないと 言いながら 参加した合コン。


「星野さん 入社してから ずっと 彼氏いないんでしょ?そろそろ いいんじゃない?」

宇佐美さんは 押しが強いけど

面倒見のいい 優しい先輩。


「えぇ…でも 私 合コンって 苦手なんです。」

「大丈夫よ 心配しなくても。相手は メーカーの営業マンだから。ニコニコして 座っていれば 向こうから 話し掛けてくれるって。」

「女子って みんな 宇佐美さんの友達でしょ?やっぱり 止めておきます…」

「そんな事 言わないで。私の友達も みんな 気さくだから。気を使わなくて 大丈夫だし。お願い!どうしても あと一人 足りないの。私を助けると思って。行くだけでいいから。」


職場の先輩に そんな風に言われて

断れる人がいたら 会ってみたい。



大学生の頃 何度か 合コンに参加したけど。

私は 楽しいと 思ったことはない。


『今回は イケメン揃いだよ。』って 言われても

カッコいい人なんて いたことは なかったし。


いいなって 思う人が いると

必ず みんな その人を 狙っていた。


友達の 見たくない部分まで 見えてしまい

合コンをすると 友達関係まで おかしくなる。


少なくても 私は

友達を 違う目で 見るようになってしまうから…



今回の女子は みんな 宇佐美さんの友達で。

直接 私とは 関係ない人達だし。


これも 業務の一つと 割り切って。


私は 渋々だけど 宇佐美さんと一緒に

会場の レストランに 向かった。