私は落合咲、地元から少し離れた山に囲まれた高校に今日から通い始める高校1年生。

「うぅ…高校で友達が出来ますように…!!」

私は極度の人見知りで、中学では友達と呼べる人はあまりいなかった。地元の高校に通うのが嫌で、私はあえて、桐ケ崎高校に入学した。

「あっ…！バス来た!!」
最寄り駅からもスクールバスが通っているので、私はバス通学だ。

何もしないで学校まで行くのは暇なので、ポケットからイヤフォンを取り出し、最近ハマっているゲームをプレイする。

バスは駅から高校まで約1時間かかる。

「もうすぐ着くから、スマホの電源切らないと…」

私はスマホの電源を切り、カバンの中へ入れた。

バスを降りて自分の教室へと向かう。私のクラスは、女子のみの学科なので、他のクラスより、少し人数が少ない。

『どんな子がいるんだろう…ドキドキするな…
私は、今日で絶対に生まれ変わる…!!友達を作るために…!!頑張れ私!!!!』

私は、教室のドアを開け、自分の席へ着席する。

『あ、HRが始まる前にトイレ行こう!』
席を立ち、トイレへ向かう。

すると、後ろから声をかけられた。

「あ!あなた私と同じクラスの子だよね!!私は桜井美穂。よろしくね!!」

「わ、私は落合咲です…!!よろしくお願いします…!!」

「あはは、タメでいいよ、よろしくね、咲ちゃん!!」

「よ、よろしく…えっと…美穂…さん」

「美穂でいいよ。トイレ行こ!!咲ちゃんもトイレ行こうとしてたんだよね。一緒に行こ!」

「うん …!!」
良かった…!!初めての高校の友達…!!