やっぱりよくわかんないし断ろう。

「あ、あの…」

キーンコーンカーンコーン

「あ、予鈴だ。教室戻りますね。
これからよろしくお願いします!
花織先輩♡」

タッタッタッタッ

あ、行っちゃった…
断る隙もなかったな。
ここにいても仕方ないし、私も教室戻ろ。



それからというもの、何かにつけて私のところに来ては、話しかけてきてくれる狩屋くん。

狩屋くんは、素直で真っ直ぐだなぁ。

私は感情を表に出すのが苦手だし、コミュ障だから、羨ましい。
狩屋くんは、たくさん話しかけてくれるけど、全くと言っていいほど答えられてません。

こんな私と話してて楽しいのかな?

「ねぇ、狩屋くん。」

「はい、なんですか?」

「私と話してて楽しいの?」

「え、当たり前です。楽しいですよ!!」

考えてたら、口に出てた。

でも、ずっと思ってたことだから、いいか。