キュンッ

あ、まただ。この感覚。

昇太くんを見てると感じる感覚。

「昇太くんはさ、私のどこを好きになってくれたの?
私、そんな喋らないし、感情も表に出にくいし。それにこの見た目なのに、可愛いもの好きだし…」

自分で言ってて悲しくなってきた。

昇太くんはキョトンとした顔をしている。

「何言ってるんですか?
先輩、感情よく出てるじゃないですか。
俺は先輩の笑った顔、大好きですよ!
それにさっき言ったじゃないですか、可愛い先輩に可愛いもの、にあってますよ!
俺は先輩の全部が好きなんです。」

まだ知らないこととかいっぱいあるんですけどね。大口叩いてすみません。
と申し訳なさそうに言った。

昇太くんと話してると心がポカポカしてくる。

「私の事ちゃんと見ててくれてありがとう。」

「先輩をちゃんと見てるのは当たり前です!好きなんですから。」
と手を首に置いた。

照れ隠しかな?

その姿を愛おしいと感じた。