「あれ? お前部活出てたん? 珍しいやん」
シィはその男に声を掛ける。
「失礼な!」
そう言って、ボール磨きをしているオレ達の横にドカッと腰を下ろしたのは工藤聡史(クドウサトシ)。
一応、バレー部所属。
シィとは小学生からの友達らしい。
コイツはとにかく入学した頃から目立っていた。
いわゆる“イケメン”って言葉がぴったりはまる容姿。
身長はシィよりちょっと低いぐらいだと思う。
顔は……ジャニーズかJUNONボーイかってぐらい、いまどきの整った顔立ちをしている。
そして……とにかく軽い軽い。
容姿にはまりすぎだろってぐらい性格も軽くて女好き。
来る者拒まずって感じなのかな。
常に周りに女の子がいる。
正直、オレのキライなタイプだった。
こんなヤツとは絶対仲良くなれない。
最初はそう思っていた。
だけど、2年になって同じクラスになると、こいつともシィを通じて自然とつるむようになった。
仲良くなってみると、意外にもそう悪いヤツじゃなかった。
といっても、コイツの性格はイマイチ掴めないんだけどね。
「はい」
オレはさっきミヤビちゃんからもらった封筒を、できるだけ無表情を装って、サトシに差し出した。
シィはその男に声を掛ける。
「失礼な!」
そう言って、ボール磨きをしているオレ達の横にドカッと腰を下ろしたのは工藤聡史(クドウサトシ)。
一応、バレー部所属。
シィとは小学生からの友達らしい。
コイツはとにかく入学した頃から目立っていた。
いわゆる“イケメン”って言葉がぴったりはまる容姿。
身長はシィよりちょっと低いぐらいだと思う。
顔は……ジャニーズかJUNONボーイかってぐらい、いまどきの整った顔立ちをしている。
そして……とにかく軽い軽い。
容姿にはまりすぎだろってぐらい性格も軽くて女好き。
来る者拒まずって感じなのかな。
常に周りに女の子がいる。
正直、オレのキライなタイプだった。
こんなヤツとは絶対仲良くなれない。
最初はそう思っていた。
だけど、2年になって同じクラスになると、こいつともシィを通じて自然とつるむようになった。
仲良くなってみると、意外にもそう悪いヤツじゃなかった。
といっても、コイツの性格はイマイチ掴めないんだけどね。
「はい」
オレはさっきミヤビちゃんからもらった封筒を、できるだけ無表情を装って、サトシに差し出した。


