後1つ考えられる場所と言えば……
ここしかないか。
2メートルはゆうにある塀を見上げた。
「まさかとは思うけど……」
軽くジャンプして塀の上に手をかけた。
「よっ……と」
そしてブロックのわずかな隙間に足をひっかけながら腕に力を込めて体を持ち上げる。
まったく……
ほんとにこの向こうにサユリがいたとしたら、今度からオレはあいつを“おてんば娘”と名づけよう。
そんなこと考えながら、塀をよじ登った。
塀の向こうを覗き込んだオレの目に映った景色。
そこはやはり、どこかの企業の敷地だった。
白い2階建ての大きな建物があって、ちょうどここはその裏庭のようだ。
一面のクローバー畑が広がっていた。
「よっ……と」
オレはさらに体を持ち上げて塀の上に乗り上げた。
だけど、塀の真下が視界に入ったとたん、心臓がドクンと大きく脈を打った。
そこには、サユリが仰向けで横たわっていた。
目を閉じて、ピクリとも動かないサユリを見て、オレの中に最悪のシナリオが描かれた。
まさか……ウソだよな。
ここしかないか。
2メートルはゆうにある塀を見上げた。
「まさかとは思うけど……」
軽くジャンプして塀の上に手をかけた。
「よっ……と」
そしてブロックのわずかな隙間に足をひっかけながら腕に力を込めて体を持ち上げる。
まったく……
ほんとにこの向こうにサユリがいたとしたら、今度からオレはあいつを“おてんば娘”と名づけよう。
そんなこと考えながら、塀をよじ登った。
塀の向こうを覗き込んだオレの目に映った景色。
そこはやはり、どこかの企業の敷地だった。
白い2階建ての大きな建物があって、ちょうどここはその裏庭のようだ。
一面のクローバー畑が広がっていた。
「よっ……と」
オレはさらに体を持ち上げて塀の上に乗り上げた。
だけど、塀の真下が視界に入ったとたん、心臓がドクンと大きく脈を打った。
そこには、サユリが仰向けで横たわっていた。
目を閉じて、ピクリとも動かないサユリを見て、オレの中に最悪のシナリオが描かれた。
まさか……ウソだよな。


