「…あ、終わったらリビング来い」


「へ…」




思い出したようにそう言い残して消える翠。




え、なに?リビング?


魔王のお呼び出し?


なんでなんでなんで?さっきのこと?



え、でもわざわざ呼び出してまで話題にすることなの?気まずくない?



どんな顔して向き合えばいいって言うのよ…!




いっそこのまままた翠がリビングで寝てくれれば…


なんて理想も虚しく、リビングに戻った私を翠はソファの向かい側に座らせた。




「………ナン、デショウカ」




俺さっきお前にキスした?とか聞かれたら気まずいでしかないんたけど。


ファーストキスってバレたら責任とか感じちゃったり…!?