【緋和side】


「__________ ん…あっつい…」




寝苦しくて目が覚めた私はムクリと起き上がる。


まだ夏本番でもないのに、どうしてか体がとてもポカポカしてる。




「あれ…翠がいる」




ぼやける視界、なぜかベッドに翠。


私の部屋なのに、私のベッドなのに、なんで?

どうして一緒に寝てたんだっけ。



たしか翠が熱で、看病して、キスして…




まぁ、なんでもいいか。





ふわふわする思考のせいかなぜか隣ですやすや眠る翠が可愛く思えて頭を撫でてあげた。


髪の毛ふわふわだ。

翠は普通のシャンプーだったと思うけどなぁ。





「…のどかわいた」





飲み物でも軽く飲んでこよう。



ベッドから抜け出して翠に毛布をかけ直し、私はリビングへ。