「知らないの?緋和ってば1部の男子からそう呼ばれてるんだよ。なんせうちの学年の高嶺の花ですもの」


「何言ってんの円香ってば」




翠に拾われてなかったら今頃ホームレスだった私が?

高嶺の花?




一人暮らし中食費を抑えたくてもやしとかお豆腐の料理ばっかり作ってた私が?




「ふっ」




鼻で笑ってしまうくらいにはありえないね。




「もーっ!とにかく!こじらせる前にさっさと付き合っちゃいないよ!」



「だから…」




私の片想いだよ、


そんな言葉はただ自分を傷つけるだけ傷つけて消えていった。