ーー翌日の昼休み
 
2年生の秋くんの教室まで、体育の50m走よりも本気のダッシュだ。

息を切らして教室の前に到着。
呼吸を整えて

「秋くん迎えにきたよー!」


ふと彼女の優美ちゃんじゃない女の人が視界に入る。


あれ?彼女の美優ちゃんじゃない人といる…


...嫌な予感。



「沙羅ごめん。今日3人でお昼食べてもいい?」

予感的中。嫌だけど…

「......いいよ!」

嫌なんて言えないよね



昨日と違う、新しい彼女だ。
また別れたんだ
美優ちゃんとは長くつづきそうな気がしてたけど。
でも秋くん、、
次行くのが早すぎるよ。
私がいるのに...

なんて一人悶々していると


「初めまして。
秋の彼女の柿本茜(かきもと あかね)です。
よろしくね。」


綺麗な人だなぁ。
でも、この人目が笑ってない?




「あ、初めまして。
本田沙羅です。よろしくお願いします。」

ペコっと軽くお辞儀をした。

「沙羅は妹みたいなもんだから、仲良くしてあげてな!」

と私の頭を優しくポンポンした。

「わかってるって〜!
仲良くしようね、沙羅ちゃん♪」


言葉とは裏腹に目が笑ってない…。
この人ちょっと苦手かも…。