片想い


お皿の上にある一つのケーキをお互いのフォークでつつきながら食べるなんて、周りから見たら恋人同士に見られてるかな

本当は違うけど、、ニセモノのカップルでも幸せって思う私は重症なのかな。
恋の病。

しかもこれって世に言う間接キスだよね。
なんて考えてる自分が急に恥ずかしくなって来て秋くんを見ると、切れ長な目と視線が合った。
その途端、何を考えてたか見透かされそうな気がして


「そういえば!アイスコーヒーにして良かったね!!」

「確かにコーヒーの苦味が口の甘さをリセットしてくれるよな」

急に大きな声で言った私にと優しく答えてくれた。

そんな感じで他愛もない話をしていると、秋くんの携帯の着信音が響いた。