片想い


「あ、秋くん?!」

クラスの女子がキャーキャー騒いでいる

私も内心、同じ心境だ。

でも急にどうしたんだろ?


私から手を繋ぐことはあったけど、秋くんからは初めてじゃないかな?

久しぶりの秋くんの手、大きくて暖かいなぁ。

頭の中はいつも以上に秋くんでいっぱいになった。


「迎えに来てびっくりした?」

「うん、びっくりし過ぎた!
でもどうして急に?」


「…足怪我してるし、心配だから。」

「そっか、心配してくれたんだね。
ありがとう秋くん。」

秋くんの優しさに顔が熱くなった。