片想い



下校のチャイムが鳴り、帰る支度をしていると、

「沙羅、帰るぞ。」

唐突に秋くんがやって来た。


今までお迎えになんか来たことないのに。
あっけにとられていると....、


「沙羅、早く帰ろう。
送ってく!」


「へ?」


「ほら、鞄貸して。」

私の鞄を持ったかと思ったら、次は
手を繋いできた。