片想い


足はまだ痛いので、ひょこひょこ歩いていると、


「大丈夫?俺につかまっていいよ。」

「荒川くん、ありがとう。じゃ、ちょっとだけ。」


荒川くんの引き締まった腕につかまった。

「そういえば、さっきは、秋くんに知らせてくれてありがとう。」


「うん、一応ね。」


なんだか荒川くん顔赤い?


「風邪?」

つい、秋くんにやるいつもの癖でそっとおでこに手を置いた。