「何が にこ だよ。どけよ有機物 」

そう言って、亜実ちゃんは私を突き飛ばした。

私は階段の1番下まで転がっていく。

「う゛……… あ、真斗君…」

地面に寝そべった私の目の前を、クラスメイトの林 真斗くんが通りかかった。

「汚ねぇな。こっち見んなよ。」

そう言い捨てて真斗君は早足でどこか行ってしまった。