白い部屋の中心に俯く少女が一人。
屍の壁、温度のない…交差する視線。
空っぽで虚しくてどこか寂しい音がする。
…あ、これいつもの夢だ…。
「…ねぇ」
ただ、普段と違うのはあたしがいる事。
普段は空気の様にただ漂うだけなのに。
…初めて少女に話しかけた。
しかし反応はなく…ただ俯いたまま。
「立ちなさい!!月乃魅香!!!」
少女はビクッと体を震わせた。
恐る恐る顔をあげた少女の眼光が光る。
…やっぱり同じ顔。背筋が冷えた。
よく見れば屍もみんな同じ顔。
『イイナ…アナタハ、コロサレル…ワタシトハ、チガウ。』
殺される…?どういうこと。
『…ミトメラレテル、ウラヤマシイ…ワタシ…ワタシ…。』
殺される私、認められる…あたし?
認められたい私…??
『ワタシ…ワタシワタシワタシワタシワタシワタシワタシワタシ!!!!!』
空気がビリビリと揺らぐ…鼓膜が痛い!
まるで癇癪を起こす小さな子供みたい。
あたしは少女をぎゅっと抱き締めた…。
「無視して、ごめん…ごめんね!!」
少女のすすり泣く声があたしの腕の中で、
じんわりと温かく溶けていった…。



