そういえば、ベッド一つだったな…。
いざ、さぁ寝ようかとなってようやく、
男女二人きりのお泊まりという現状を、
改めて実感する。
やばー、割とガチで緊張するな。
「…寝る?疲れたもん…ねー」
「いや、仕事の確認がある。
部屋にはずっといるつもりだが、
夜中に取って喰おうとはしない。」
安心して寝るといいと微笑むが、
心配してるのそこじゃないんだけど。
さっきだってウトウトしてた癖に。
「仕事してる所…見ていい?」
「…なんで。」
…机に突っ伏して寝落ちは体に悪いし。
それに普通に見てみたいと思った。
「蛍がベッドで寝るのを確認したい」
「…お前は警戒心が足りない。」
ベッドに腰かけるあたしの肩を指先で、
グッと押す…ほらすぐに倒れた…と、
彼はクスリと笑った。
「…警戒されたいの?」
あたしの言葉に眉を顰める蛍。
お前は何も分かってないと言い放つ。
「睡眠大事、ほら隣ごろんってして?」
「…そうか。」
蛍は少し引きつった笑顔を浮かべる。
覚悟はできてるんだな、と唇を舐めた。
仕舞ったと思った時には…既に遅い。
視線に射抜かれた。



