『一部屋ならご用意できます。
ただ…ダブルベッドのお部屋で、
如何なさいますか…?』

『大丈夫です、お願いします!』

遊園地でもホテル探しでも歩き回り、

二人はもう疲労困憊…即答した。

「はぁ、楽しかったけど…困ったねぇ」

明日学校間に合わないだろうなぁ。

てか、明日は筋肉痛決定だわぁ!!

既に脚がピクピクしてるもん。

「悪かった…こうなるとは思わず、
夜遅くに連れまわし…挙句には、
こんな狭いビジネスホテルに二人…。
詰めが甘かった…痛恨のミスだ。」

いや、こんな展開誰も想定しないって。

むしろ、あんなにサクサク打開策を、

考えてくれて天才だと崇めたいよ。

「大丈夫、ハプニングも含めて、
最高に今が幸せで楽しいもん!!!
蛍もさっき言ってくれたでしょう?
あたしにとっても蛍と過ごす時間は、
どんなものよりも価値があるの!」

蛍は安心したように微笑んだ。

「さぁ、お風呂入って早く寝よ!!
疲労が一番体に良くないんだから!」

「風呂は先に入ってくれ。
明日の学校…遅刻になるな。」

あたしはそうだね…と相槌を打って、

ありがたく先にお風呂をいただいた。