煌めくイルミネーションの数々。
凄く綺麗で流石デートスポット…。
「綺麗…ふふっ、ツギハギ兎だ!」
「あぁ、綺麗だな…。」
ちょ、なんでこっちを見て言ってるの?
「イルミネーションが、だよ!」
「…イルミネーションも…綺麗だな。」
半年前は彼も私も互いを知らぬまま、
恋人になった…今日までの間に、
様々な日々を過ごして互いを知って、
過去や感情を認め、理解し合う。
「蛍、今日はありがとね!」
「あぁ、こちらこそありがとう。」
彼はアイドルだし沢山の人から、
愛されるけれど彼は私を一番に想い、
不安な私に明確な言葉をくれる…。
私は世界一幸せ者だ…。
「これからも…よろしくね。」
温かい幸福が私達を優しく包んだ…。
これは余談だけれど三学期が始まって、
ツギハギパークのお土産を渡した時、
私と麗菜は正月に何をしていたのか、
エミリアから事情聴取をされた。
狐のお面は効果がなかったらしい…。
「次の正月はワタクシも、
皆さんと遊びたいデース!!」
泣きつくエミリアに謝って笑う。
『来年こそはみんなで遊ぼうね!』
それはまた別のお話。



