「…まぁ、大まかにこんな感じ。
この間、久々に熱を出してた時、
長々と世間話をして和解した。」
「そっか、話してくれてありがとう…」
だから蛍のお母さんと私が初対面の時、
蛍はお母さんに対して冷たかったんだ。
「丁度いいな。順番来たぞ。」
「え…あぁ、参拝」
参拝を終えた私達は取り敢えず、
おみくじを引いてみることにした。
「せーので結果見よう!」
「…いいよ」
『せぇーのっ』
うげっ!!嘘でしょう…待って。
「いえーい、大吉ィ」
蛍が真顔でピースする…。
蛍のおみくじには基本的にどの運も、
良い事が書かれていて安泰って感じ。
「…凶か、たっかい所に結ぼう」
私のおみくじは大小問わず嘘は厳禁、
勘違いがすれ違いを生む…だそうだ。
「わぁ、不吉…結んでくる」
「肩車…してやろうか?」
くつくつと笑う蛍…おのれッ!!
自分の結果が良いからって!
「取り敢えず結んだし…帰る?
振袖汚したりしたら大変だし」
「あぁ、風も強くなってきたしな。」
人ごみを抜け、帰路につく。
賑やかだった神社を離れると、
いつもよりも周りが閑散として見えた。



