「結局渡せなかったなぁ。」
渡しそびれたクリスマスプレゼント。
もう学校もないしさ…はぁ。
残る今年の行事は大晦日か…。
え、マジで年越しソロじゃん。
どうする?ここは不貞寝する??
やだよ、仮にも華の女子高校だよ!?
何が悲しくて一人で年を越すんだ!
『ブーッ…ブーッ…ブーッ』
「姉様か…って、蛍!?」
あ、プリンの感想かな?
…というか、体調大丈夫なのかな?
まだ一晩しか経ってないし。
「はーい、もしもし?」
『魅香!!大晦日の予定空いてるか?
"Devilish Kiss."の大晦日の企画で、
動画投稿サイトで生放送があるんだ。
小規模でやるから俺とレンと澤田で、
ボードゲームしたりトーク回そうと、
思ってたんだが人数少し足りなくて、
魅香と黒崎にアシスタント頼んでる。
急で悪いけどお願い出来ないか…?』
「うん、うんうん…元気そうで何より。
いや、私はプリンの感想かなーとか、
もっと緩いトーク内容を予想してて、
処理に時間がかかるから少し待って?」
『あっ…悪い。』
唐突な着信からのマシンガントークで、
私の処理機能は完全にショートした。