取り敢えずクリスマスプレゼント。

誕生日は私の密かな嫉妬の対象、

ファンからの贈り物ピアスを、

そっと駆除した…私は最低だ…。

誕生日プレゼントに託けて、

彼にマーキングしたんだから。

あんなに私を想ってくれてるのに。

私は彼のファンにすら嫉妬してる。

「女々しい…最低だ」

不純なプレゼント…。

今回はちゃんと純粋な気持ちで、

…でも男の子って何が欲しいの?

「うーん…」

夕飯の買い出しをしながら唸る。

「あ、筑前煮つくろ」

私はさっさと材料を購入し帰宅した。

キッチンに立って腕まくりをした時、

携帯が着信を知らせ、震えた…。

「…また事務所の勧誘かぁ」

音楽活動を再開してからというもの、

フリーだと事務所から誘いが来る。

自分の好きに活動する為に断るけど。

もう縛られるのは嫌なんだ。

材料を切って適当に鍋にぶっこんだ。

「よし、後は煮込んで…完成」

そろそろ勉強しないとなぁ…。

そうして私は今の自分の状況を、

深く考えることを辞めた。

無心で勉強し、さっさと夕飯を食べ、

風呂に入って早寝をしたのだ…。

わー、健康的だぁ。