「きゃ、ごめんなさいっ!!!」 さっきまで、ぶつかったヤツ等に意識が行っていた俺は、この子の声にハッとした。 「大丈夫ですかっ!?ヤケドはっ!?」 泣きそうな声で、俺の腕をハンカチで拭く。 「ああ、大丈夫。そっちは?」 そう言うと、涙目で俺の方を見た。 ――うあ、その顔やめてくれ… 思わず抱きしめそうになるのを必死でこらえた。 …変態。 自分に突っ込んだ。 ―――??? 彼女が固まる。 どうしたんだ?? 問い掛けると、我に返って、また俺に何度も謝る。 もういいから(笑)