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あっという間に時間は過ぎていき、世間はクリスマスで賑わいを見せていた。
だがしかし、天馬堂のシャッターは閉まったままだ。
「違う、もう少し力を抜いて包み込むんだ!」
「はいっ……」
奥の厨房では、椅子に座る利光の前で、葵は饅頭の作り方を教わっている。
「……よし、とりあえず今日はこれで終わりだな。
明日はみたらし団子の作り方のポイントを伝えるから」
「うん、分かった。ありがとうございました」
利光に深々と頭を下げ、葵は感謝の意を心から伝える。
「よいしょっと……」
椅子から立ち上がった利光は、ふらふらと身体を左右にいったりきたりさせながら、なんとか歩き始めた。
(お父さん、大分動きが悪くなってきてるな……)
あっという間に時間は過ぎていき、世間はクリスマスで賑わいを見せていた。
だがしかし、天馬堂のシャッターは閉まったままだ。
「違う、もう少し力を抜いて包み込むんだ!」
「はいっ……」
奥の厨房では、椅子に座る利光の前で、葵は饅頭の作り方を教わっている。
「……よし、とりあえず今日はこれで終わりだな。
明日はみたらし団子の作り方のポイントを伝えるから」
「うん、分かった。ありがとうございました」
利光に深々と頭を下げ、葵は感謝の意を心から伝える。
「よいしょっと……」
椅子から立ち上がった利光は、ふらふらと身体を左右にいったりきたりさせながら、なんとか歩き始めた。
(お父さん、大分動きが悪くなってきてるな……)

