独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む

「え?」

「実は、今から新作を作るのでまだお店に残る予定なんです。
疲れには糖が必要ですし……一緒に、よかったら」

「……」

半ば強引な葵の提案に、須和はクスッと笑みをこぼす。

「……うん、じゃあお言葉に甘えちゃおうかな。新作がどんな感じなのか気になるしね」

「ほ、他の人には秘密にしてくださいね!」

「それはどうかなぁ、おじさんに言っちゃおうかな」

「それだけは絶対にダメです」

(……よかった、自然に会話できてる)

緊張を悟られていないかと葵は内心ひやひやしていた。

(須和さんを少しでも元気にさせてあげたいな、私が貰ってばっかりだから)