独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む

「先に謝っとく。僕が葵ちゃんに折り入って話があるというのは、嘘なんだ」

「えっ……」

「ごめん」

葵がビックリしていると、須和は遠慮がちに言葉を繋ぐ。

「葵ちゃんはいつも仕事を一生懸命頑張ってるし、
ずっとどこかのタイミングで息抜きさせてあげたいなって思ってた。
大きなお節介だったら言って欲しい」

「須和さん……」

(そんな風に思ってくれてたんだ……)

「全然……お節介じゃないです。すごく嬉しいです」

葵が顔をほころばせると、須和も安心したように微笑む。

「……じゃあ、まず君を連れていきたいところがあるんだけど」

「え?」