独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む

「!」

「ミッシェルは公私ともに仲が良いし、いずれ付き合ってることは分かることだから」

(柾さん……)

葵が須和の恋人として紹介されることは、立と利光以外、初めてだ。
須和の口からそう言ってくれて、葵の胸は喜びでいっぱいになる。

「分かりました、へまをしないように気をつけますね」

冗談めかしに言うと、須和は微笑んで葵の額に口づけた。

「大丈夫だよ、僕がフォローするだけだから」

「ふふっ」

(幸せだな)

須和との関係はこれまでとは考えられないくらい上手くいっている。
深く愛されて、自分もその愛を返して。
これからもこの愛は続いていく。

葵はそう信じて疑わなかった。