嵐とは2年で同じクラスになれた。
緊張するけど、苦手な数学の授業さえ幸せに感じる。

嵐の少しあとに教室に入ると


「奈子、おはよん!」

「おはよう!志乃」

2年で同じクラスになって意気投合した
親友 前田志乃(まえだしの)

「今日も一緒に登校だね」

「うん。私が勝手に後ろをついて行ってるだけだけど。」

「そんなのいいの!」

「ありがと、志乃」

志乃は私が嵐に片想いしてることを知っていて、応援してくれている。
いつも励ましてくれて感謝してるよ志乃。

「そういえば向井くん、昨日1年に告られたらしいよ!」

「は?!え!待って。」

「大丈夫!ちゃんとその場で断わったみたい。」

「よかったー!めっちゃ焦ったよ!」


嵐が告白されたと聞くたび、心臓がドクンと大きく跳びはねて泣きそうになる。