「絶対だよ…?」
真っ赤になった目で見つめられる。
ああ…
絶対叶えてみせる。
また近くでその顔を見るからな…
それから俺らは残りの時を噛み締めるように過ごした。
桃も俺のことを思ってかいつも以上に明るく接してくれた。
桃との時間を大切にしたい…。
それだけを思って過ごす日々が続いた。
そんな時だった…。
あれは確か俺が転校する2日ぐらい前。
「倫也,笑わないで聞いてね」
「どうした」
「私倫也のこと好きなの」
「は…?」
桃が俺のことを、好き…?
ほんとに今そう言ったのか…?
俺は心底自分の耳を疑った。
