そんなときに、
俺の転校の話が出てきた…。
まだ小学生だ。
もちろん1人で残るなんてできるはずもなく、親について行くことになった。
何日経とうが実感は湧かない…
でももう変えられないことだ。
クラスのみんなに知らされる前に、桃には直接俺の口から伝えたいと思った。
それでいつものように2人で学校から帰ってる時に、俺は決心した。
「桃、あのな俺…」
「ん?」
「転校することになった」
………
沈黙が二人の間を流れる。
「ちょっと、何言ってんのー 冗談きついって」
笑って誤魔化してるように見えるけど目は笑ってない。
「ほんとだ」
「ほんと、なの…?」
「…うん」
