もう帰ろうとしていた倫也を慌てて引き止める。
「倫也まって!」
「ん?」
「提案なんだけど、これからは夜ご飯うちで食べない!?」
「は?」
しかめっ面でこいつは何を言ってるんだ?みたいな目で見てくる。
「だって倫也にばっかり買い物連いてきてもらうのは申し訳ないよ!
だから私の心を軽くするためにも ね? どう!?」
「どうって…」
倫也が困った様子で頭を搔く。
そんなに悪い話かな?
今日見た限り私の料理はお口に合ってくれたみたいだし。
これでも結構料理は自信あるんだよ!?
私からすれば1人分も2人分も大して変わらないし…
「私のこと心配してくれてるなら全然負担じゃないから大丈夫!」
「いやでも…」
「お願い! だめ?」
「…っもう 昔から変わんねえな
分かったよ」
「やった!!」
今わかったって言ったよね!?
よかった!!
やっと契約成立だね!
これで私も気兼ねなく付き添いを頼める。
