た、たしかに今日助けて貰ってなかったらどうなってたか分からない…
想像しただけでも怖くなる。
でもそこまでさせるのはさすがに気が引ける。
きょ、拒否権ないとは言われても…//
さすがに悪い…。
「で、でもわざわざ悪いよ」
「別俺の部屋あそこだからいつでもよべ」
「あそこ…?」
そう言って倫也の指が指す方に体を向ける。
するとそこには1つの部屋が。
もしかしてあの部屋…?
ここの寮は渡り廊下を境に男子寮と女子寮が分けられてる。
それで私は渡り廊下に一番近い女子寮の端にいるんだけど…
なんと倫也の部屋も渡り廊下に一番近い所でここからでも見える。
つまり私たちの部屋は渡り廊下を挟んでるとはいえ隣同士。
たしかに呼びやすいところではあるけど…。
「返事は?」
もうこれ以上食い下がっても無駄な気がした。
「わ、わかった…」
「聞こえねーよ」
「わかった!
ありがとう…」
