5年越しでも俺の気持ちは変わらない




た、たしかに今日助けて貰ってなかったらどうなってたか分からない…

想像しただけでも怖くなる。



でもそこまでさせるのはさすがに気が引ける。


きょ、拒否権ないとは言われても…//

さすがに悪い…。




「で、でもわざわざ悪いよ」


「別俺の部屋あそこだからいつでもよべ」


「あそこ…?」


そう言って倫也の指が指す方に体を向ける。


するとそこには1つの部屋が。



もしかしてあの部屋…?




ここの寮は渡り廊下を境に男子寮と女子寮が分けられてる。


それで私は渡り廊下に一番近い女子寮の端にいるんだけど…


なんと倫也の部屋も渡り廊下に一番近い所でここからでも見える。



つまり私たちの部屋は渡り廊下を挟んでるとはいえ隣同士。


たしかに呼びやすいところではあるけど…。




「返事は?」


もうこれ以上食い下がっても無駄な気がした。




「わ、わかった…」

「聞こえねーよ」


「わかった!
ありがとう…」