そう思ったのもつかの間…。




「……あっ」



"…ふらっ"


私はめまいのようなものに襲われてバランスを崩す。



…倒れちゃう



そう思っとき,





「…あっぶな」




誰かの手によって支えられた。



昨日も似たようなことがあったような…


またしても助けて貰っちゃったな、



でも昨日階段で助けてくれたと倫也とは違って、目の前の彼からは少し甘い香りがした。





「大丈……って桃ちゃん!?」


私を支えたままびっくりした様子の彼は早川くん。


まさか早川くんにまで助けられるなんて、




……うっ


まだ少し痛みは残ってるし頭もぼーっとする。




「は、やかわくん… あり、がとね」


喋り方もたどたどしくなっちゃう。




「ちょっと!桃ちゃん大丈夫!?」



あー、余計に心配させちゃったよね


でもこんな状態の私を置き去りにはできないだろうし…