5年越しでも俺の気持ちは変わらない




早川くんは今まで見たことがないほど不安気。


目の前の彼が本当に心配してくれているのが伝わる。




「うん結構すぐ収まるし
大丈夫だよ」


「そっか 本人がそう言うなら無理強いしないけど
きつかったら無理せず言ってね?」


それからにこっと微笑んでから自分の席へと戻っていく。



にこっ、て…


あの笑顔で無理しないでねとか反則じゃない?




どうしてあんな絵になるんだろう。


女の子にモテるのも尚更理解出来る。




いや、、

でも違う違う。忘れちゃいけない。



だってすぐ可愛いとか言っちゃう人だよ?


この間チャラい人だってわかったじゃん!



たしかにすごく心配してくれたから,申し訳ない気持ちはあるけど、、


そんな人に騙されたりしないんだから…!








「おーい席つけー」


先生の声によってみんなが一斉に前を向く。


もうそんな時間なんだ。