早川くんは今まで見たことがないほど不安気。
目の前の彼が本当に心配してくれているのが伝わる。
「うん結構すぐ収まるし
大丈夫だよ」
「そっか 本人がそう言うなら無理強いしないけど
きつかったら無理せず言ってね?」
それからにこっと微笑んでから自分の席へと戻っていく。
にこっ、て…
あの笑顔で無理しないでねとか反則じゃない?
どうしてあんな絵になるんだろう。
女の子にモテるのも尚更理解出来る。
いや、、
でも違う違う。忘れちゃいけない。
だってすぐ可愛いとか言っちゃう人だよ?
この間チャラい人だってわかったじゃん!
たしかにすごく心配してくれたから,申し訳ない気持ちはあるけど、、
そんな人に騙されたりしないんだから…!
「おーい席つけー」
先生の声によってみんなが一斉に前を向く。
もうそんな時間なんだ。
