5年越しでも俺の気持ちは変わらない




知らない間に早川くんも登校してたみたい。



すると隣にいた早川くんが立ち上がる。


どこに行くんだろうと思っていると私の目の前まで歩いてきた。



私の机に手を置いた早川くんと向き合う体制になる。


どうしたんだろう…。





「大丈夫?」


「…えっ?」


「桃ちゃん今日元気なくない?」



まさかそんなことを聞かれるとは思ってもなかった。


結構普通通りにしてたつもりなんだけど…

この短時間で気づくなんてすごいな。



でも変に心配かけたくもないし、、




「あ、いや、別に…」


だからそのまま濁そうと思ったんだけど…




「話せることなら正直に言って」


急かそうとする訳でもなく、その目はただ優しく私の目を見つめてる。


ここで嘘をつけるほど私も強くない。




「今日はちょっと体調悪くて…」


「そうなの?」

「うん」

「保健室とか行かなくて大丈夫?」