知らない間に早川くんも登校してたみたい。
すると隣にいた早川くんが立ち上がる。
どこに行くんだろうと思っていると私の目の前まで歩いてきた。
私の机に手を置いた早川くんと向き合う体制になる。
どうしたんだろう…。
「大丈夫?」
「…えっ?」
「桃ちゃん今日元気なくない?」
まさかそんなことを聞かれるとは思ってもなかった。
結構普通通りにしてたつもりなんだけど…
この短時間で気づくなんてすごいな。
でも変に心配かけたくもないし、、
「あ、いや、別に…」
だからそのまま濁そうと思ったんだけど…
「話せることなら正直に言って」
急かそうとする訳でもなく、その目はただ優しく私の目を見つめてる。
ここで嘘をつけるほど私も強くない。
「今日はちょっと体調悪くて…」
「そうなの?」
「うん」
「保健室とか行かなくて大丈夫?」
