「でも桃、前にお試しで付き合ってるのとか見て、付き合うのは好き同士じゃないとだめ!とか言ってたよ?
そんな簡単に好きな人作れる?」
「そ、それは…」
たしかに私はそう思ってた。
だって恋愛小説では、この人以外考えられない!って人を色んな出来事を乗り越えたうえで見つけて追いかける。
だから私もそんな運命の人を見つけたいなーって、
でも現実では違うことだってあると思う…。
「まあほら! 2年生になったということはつまりもう高校生活も半ばだし、新学期を機にね?」
「まあそう決めたならいいんじゃない?
応援するよ」
「ありがとう!」
まずは好きな人を見つけることからだけど、、、
私としては気づいたら好きになってた!みたいな恋をしたい。
それってすごいことだしそんな出会いをしたい。
だからそれまでは待つ。
…なんてそんなことばっか言ってるからだめなのかもしれないけど、、
でも私は好きな人を作らないというよりは、作れないのかもしれない、、
そうあの時からずっと……
