「あ、早川くんは?」
「早川くん?」
「だってほら常に上位キープしてるし、最近仲良さそうだから頼みやすいんじゃない?」
早川くんか…
たしかにその考えは私になかった。
彼なら勉強を教えるのも容易いだろうけど…
ここは甘えさせてもらってもいいのかな…?
多分彼なら承諾してくれると思うんだけど。
「そうだね!
ちょっと早川くんに相談してくる!」
「うん! 健闘を祈る」
周りを見渡すと教室の後ろの方で次の教科の準備をしてる早川くんが目に入った。
「早川くん、ちょっといい?」
「どうかした?」
彼はいつもの爽やかなスマイルで振り返る。
「ご相談なんですけど、、
来週物理のテストあるじゃないですか?」
「うん」
「それで… 私に勉強教えてくれないかな?」
