私なんかがそんな存在でいいのかな、


ただでさえモデルとしてお仕事貰えてるだけでも未だに信じられないのに…

ってこんな弱気なのはモデルとして失格だよね!


もっとこの名に恥じないように頑張らなきゃ。







「桃ちゃんは相変わらずすごいねー」


「あ、聞いてたの?」

「うん、ここだと全部聞こえちゃうから」

「ふふ、そっか」


人だかりも落ち着いてきた頃に、隣の席に座る早川くんが声をかけてきた。


たしかにみんなあれだけ盛り上がってたし会話丸聞こえだよね、、


私がモデルしてるって事も知られたのかな?




そう思ってると早川君の方から話を振られた。


「桃ちゃんコレクションとかも出るんだね」


「そうなの 私モデルしてて、」


「それは知ってるよ 雑誌だって見てる」

「え? そうなの?
ファッション雑誌とか見るんだね」


意外。

男子高生でファッション誌を見る人なんてなかなかいないと思うから。


それで私がモデルしてることも知ってるのか、




「んー、じつは普段あんま見ないかな、」

「え、じゃあなんで?」