まともに考える暇もなく、その時はやってきた。
「桃ー 起きてるかー?」
倫也…?
なんてタイミングなんだろう。
今はほんとにどんな顔をして会ったらいいのか分からない。
「入るぞー、」
"ガチャ"
鍵の開く音が聞こえたと思ったら倫也が部屋に足を踏み入れる音も聞こえてきた。
どうしよ、もう来ちゃう…
ガチャりと目の前の扉が開く。
「お前、起きてたのかよ」
「あ、うん…」
「はよ」
「お、おはよう」
あれ、あたかも何もなかったですよみたいな感じだけど…
逆に気にしちゃう。
それとも私が考えてることがお見通しで気を使ってくれてる…?
どっちにしろ私も何事もなかったかのようにして接するべきかな、、
