「七瀬(ななせ)、あとよろしくな〜」
      
待って、待って、嘘でしょ?  
   
「じゃ、せいぜい頑張ってくれ」

「ちょっと、まっ……」

アタシの必死の反論も虚しく、あいつらは帰ってしまった。

……ったく。

今日はあいつらとアタシの掃除当番の日だってのに。

あと残っていることといえば、机・椅子の整頓、ゴミ集め、ゴミ捨てくらいだから特に大変ではないのだが。

なぜか無性に腹が立つ!!!

普通女子1人置いてく?
「どうせ七瀬なら大丈夫だろ〜」
とか絶対思ってるだろ、あいつら!!!

まぁ、大丈夫なことは大丈夫なんだけど。