「すーーっごく素敵な人だったですね」
「なんかね、沢山買ってくださったんだけど、送るか届けるかしてほしいって、お金と名刺をもらったの」
どれどれと名刺を覗いたマルちゃんは、こぼれ落ちそうなほど大きく目を見開いた。
「うそ? 冬木陶苑ってあの冬木陶苑ですかっ?」
「うーん。もしかしたら違う冬木陶苑かも?」
同じ名前の陶苑があるとは思えないが、雲の上の名店過ぎて俄かには信じられない。
それはマルちゃんも同じなのだろう。
柚希から受け取った名刺を元にマルちゃんはレジ横のパソコンで早速『冬木陶苑』を検索しはじめた。
「柚希さん、本物の冬木陶苑ですよ! 見てほらロゴマークも住所も同じ! 大変。私、ゲージュツとか詳しくないからわからないですけど、さすがにあそこは知ってますもん。
あ! この人じゃないですか?」
画面に表示されているのは、冬木陶苑。専務取締役、冬木和葵。 三十歳。
まさしく彼だ。
「――そう。こ、この人」
「なんかね、沢山買ってくださったんだけど、送るか届けるかしてほしいって、お金と名刺をもらったの」
どれどれと名刺を覗いたマルちゃんは、こぼれ落ちそうなほど大きく目を見開いた。
「うそ? 冬木陶苑ってあの冬木陶苑ですかっ?」
「うーん。もしかしたら違う冬木陶苑かも?」
同じ名前の陶苑があるとは思えないが、雲の上の名店過ぎて俄かには信じられない。
それはマルちゃんも同じなのだろう。
柚希から受け取った名刺を元にマルちゃんはレジ横のパソコンで早速『冬木陶苑』を検索しはじめた。
「柚希さん、本物の冬木陶苑ですよ! 見てほらロゴマークも住所も同じ! 大変。私、ゲージュツとか詳しくないからわからないですけど、さすがにあそこは知ってますもん。
あ! この人じゃないですか?」
画面に表示されているのは、冬木陶苑。専務取締役、冬木和葵。 三十歳。
まさしく彼だ。
「――そう。こ、この人」



