この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「ああ、それなら大丈夫…!」


幸い、足の裏にケガはしていない。

でも、それこそここまで裸足で走ってきたら、石やガラスの破片を踏んで切れていたかもしれない。


なぜあたしが無傷でこられたかと言うと、ここにくる途中で声をかけられたからだ。



「…千歌さん!」


人混みを分けて歩道を走っているとき、車道からあたしを呼び止める声がした。


振り返ると、車に乗っていた人物が窓から顔を出す。