それから数日後、世界法医学研究所の会議室には三国家の人たちが集まっていた。ほのかは不安げな顔で、あとの三人は何故こんな場所に呼び出されなくてはならないんだと不満げな表情だ。

それを蘭は無表情で見つめ、圭介は蘭を心配げな目で見つめる。ゼルダとアーサーは睨み付けるような目を向ける。マルティンと桜木刑事はこの空気をどうしようかと言いたげな目を向け、碧子は真剣な顔で口を開いた。

「お忙しい中、ご足労いただきありがとうございます。本日は理央くんの死因がわかりましたので、ご報告をしたいと思いご連絡させていただきました」

「我が家の大事な跡取りを殺したのはこの悪魔だろ?それに死因は明らかに溺死じゃないか。調べる必要などない!」

義彦がほのかを睨み付け、フンと鼻を鳴らす。その態度にゼルダは顔をしかめ、アーサーが止めていた。

「本当だよ。母親のくせに子どもをほったらかして……。それともあれか?理央が言うことを聞かなくてわざと溺れさせたのか?」