「え〜。一緒に遊ぼうよ〜。楽しいよ?」

見た感じナンパされているらしい。

女の方は涙目で、助けを求めているが見て見ぬふりをされている。

…助けた方がいいのだろう。女は嫌いだが、この状況を見て助けないほど腐ってはいない。

近づこうと立ち上がるが、1歩遅く、君が助けてたんだ。

「…手を、離していただけますか。」

凛とした綺麗な声がきこえた。

「あぁ?なんだ?おまえ。」

「うっわ!ちょー美人♡おねーさんも一緒にあそぶ?」

そこにいたのは、紛れもない君で。なんにも惑わされずにまっすぐ見つめてる顔がかっこよくて。思わず、見とれてしまった。

「その子から、手を離してください。」

もう一度ゆっくり君はいった。

「ゴメンねぇ〜。それは出来ないなぁ。この子と遊ぶから。」